3.弁護士を信じすぎるリスク

遺言というとまず、弁護士さんが浮かぶと思います。
私の知人も遺言書を書くにあたって、金融機関経由で弁護士さんを紹介して
頂いて、多額の金額を掛けて、遺言書を作成しました。

ところが・・・。いざ、遺産分割協議書作成の段階になって、困った事が発生しました。
この遺言書通りに相続税申告をすると、多額の相続税を支払わなければならない。

そんな状況でこの相続人たちはどうしたと思いますか?
この遺言書はないものとして、自分達の都合で遺産分割協議書を作成し、それに乗っ取って
税務申告をしました。その方が、相続税額が安くて済むし、結果、相続人の手取り額が増えるから
なんですね。
こういう事例って、少ないのかと思いきや、約3割ぐらいが、遺言をなきものにしているらしいです。
せっかく、多額の費用を使って、作成した遺言も、無用の長物になってしまうんですね。
何度も言いますが、だから、相続はトータルコーディネートで対策する必要があるんです。