8.直感を鍛えて、流れを読む

当初、自分とこの不動産活用のために立ち上げた会社だったのですが、リノヴェーション事業が
はまって、売上が5億、15億、30億、50億、70億、80億円と伸びていきました。従業員も50人、営業所も3カ所で、ベンチャーキャピタルも株式上場しませんかという話になりました。
飛ぶ鳥を落とす勢いで会社が成長していったのを感じました。更に良いことがありました。
不動産ミニバブルが発生したんですね。その時点で自宅の総資産が当初のマイナス8億円から、マイナス3~4億円くらいになってたんですね。まだ、1000坪以上の土地が残っていたのですが、当初、坪80万強で考えていた販売価格が、一瞬、110万まで跳ね上がったんですね。その瞬間を見逃さず、売り抜いて、35億円の借金を全額返済してしまったんですね。しかも、自宅だけは残すことができたんです。
いろんな方から、借金全額返済できて、よっぽど、嬉しかったんじゃないですか!?って聞かれますが、そんな余裕はなかったんです。売上80億円になった会社運営が大変だったからなんです。
一難去ってまた一難!

ところで、みなさん、裏麻雀会で20年間負け無しだった雀鬼「桜井章一」ってご存じですか?私はこの人が好きで、この人の本を結構、読むんですが、この方が主催している雀鬼会の麻雀は1秒以内に牌を切らなければいけないんですね。なぜなら、考えるということは「損か、得か」という計算や「これで当たったらどうしよう」という不安がよぎるから計算する脳ばかり駆使して「感じる力」を使わなくなるからだそうです。桜井さんは人間も動物なんだから、自然の太陽、雨、山、海、風から感じる力を養っておかないと、いざという時に感知することができずに即断できないと言ってます。例えば、電車で座っていて、目の前におばあちゃんが現れたら、すぐに席を譲れるかどうか。損得を考えてから、動いていては良い世の中にはならない。
また、桜井さんは、脱力することだ大事だと言っているんですね。麻雀で牌を捨てる一連の動作を脱力して行うことで、動作が安定するし、邪心が入らないと言ってます。ナンバ走りで有名になった古武術の甲野善紀(こうのよしのり)さんとも通じていて、身体使いにも長けているんです。60キロの体重で100キロのプロレスラーを相手に重心の捉え方などを教えていて、ヒクソングレイシーとも親友なんですね。脱力って、どこかで聞いたことがあると思ったら、高岡先生がいつも言っている言葉なんですね。そういえば、雀鬼会のTシャツを着た人たちが、時々、ゆる体操のトレーニングを受けに来てるんですね。僕の中ではゆる体操と雀鬼会とは繋がっているんですね。私は小学校3年の通知表までは、論理的に伝えることが下手です、
みたいなコメントを良くもらってました。どちらかというと、元々、論理的でなく直感型の人間なのかもしれません。人生は大海原で船を漕いでいるようなものだと思うんです。船が、大きいか小さいかはあるでしょうが、常に潮の流れと風を感じていないと、座礁してしまいます。頭で考えていたら遅いんです。
私も、大事な場面では、感じた事や直感を頼りにしてきたと思います。最後の返済でも直感が
働きました。この直感力,感じる力ををゆる体操などで、より一層鍛えていきたいと思います。