1.運の良い人の法則

みなさん、突然、借金30数億が降ってわいたらどうしますか?逃げ出しますか?戦いますか?
私も25才の時、借金が35億円あるのを突然知りました。遡って調べていくと大学2年の20歳の時に、
なんの説明もなく、借用書に連帯保証人としてサインしていたようです。どういうことか、バブル期に
両親が相続税対策ということで、銀行・ディベロッパー・保険屋などに言われるがまま、マンション、
変額保険、ゴルフ会員権などを購入し、その連帯保証人だったんですね。既にバブルが弾けていたのでその資産価値は5億円ほどに・・・。
元々持っていた不動産などを全て売却しても8億円くらいは足りない状況でした。
とりあえず、銀行交渉の本を読み漁ると、「夜逃げは損だ。」と書いてあるんですね。
なぜだか、わかりますか?
①闘っている最中に資金をプールできる可能性がある。
②最終的に、銀行が債権を放棄してもらるかもしれない。
③仕入先・売り先ととぎれてしまうので、もう一度ゼロから関係性を作らなければならない。
私は、銀行関係の本の著者達に「うちを救って欲しい。」と救いを求めたのですが、全て断られました。彼らは建前だけで、
具体的な事例は扱ってくれないんです。当時、インターネットもなく、信頼して手助け
してもらえる方にたどり着けず自分自身でやるしかない状況になりました。銀行交渉に始まり
CFPを取得しました。CFPは私の中では節税を合理的に学習するもので非常に役に立ちました。
その中で節税の勉強、キャッシュフローの改善、生命保険を利用したリスクヘッジなどを実施。
不動産会社立ち上げ、如何に不動産を高く売却するか、不動産の組み替え、資金をプールする方法、その他、なぜ相続を失敗したかの勉強。自宅などの資産をどう保全するかなどをやりました。
たしかに、夜逃げや破産という「あきらめる。」という選択肢もあったかもしれないが、少しでも得るものがあるなら闘ってみよう、また、最終的には銀行側に債務放棄してもらって自宅を守るしかないと思いました。
「運の良い人の法則」というイギリスの心理学者リチャードワイズマンという人
が書いた本があるのですが、その中で運がよい人3人と悪い人3人に分かれて
実験を行いました。その実験とは、1日では解けないくらい難しいジグソーパズルを
与えてどう反応するかというものです。みなさん、この結果はどうなったと思います?
運が悪いグループは3人とも、20分であきらめてしまったとのことです。運の良い
グループは30分経っても辞めないので、そろそろ如何でしょうかと促しても辞めず、
1時間経っても、まだ、続けているので、どうするつもりか尋ねたところ
「終わりまで続けるつもりだった。」とのこと。つまり、運が悪いと思っている人たちは
試験や仕事などを、どうせ駄目だとすぐに諦めてしまうけど、運が良いと思っている
人たちは、「自分はいつかはできるはずだ。」と諦めないために、いろんな努力をし
結果、うまくいくということらしい。なんでも諦めてしまったら、そこで終わりなんですね。
エジソンも電球を発明するのに、1万回近くの失敗をしたけど、あきらめませんでした。
彼は、新聞記者に、もし、1万を越えて何回でも失敗したら、どうしていたか尋ねられ
「さあ、たぶん今でも研究室で実験を続けているでしょうね。」と答えてます。
僕の場合、諦めないことだけが、取り柄だと思っていたので、この本を読み、エジソン
の話を聞いて非常に励まされました。諦めなければ、何か起きるし、何か起きてきたん
ですね。確かに、自分一人では、解決できなかったでしょうが、諦めなかったことで、
協力者が現れたり、いろんなラッキーな事が起きました。その意志を
貫き通したからこそ人やものを巻き込むことができたんだと思います。