ところが、先方から帰ってきた答えは「あぁ、うちは一生、解約できませんから!」というものでした。Aさんは「はぁ!?」と思いつつ、「いや、解約したいので、お願いします。」を繰り返しても、ケンモホロロに「いやー、うちは解約しませんから・・・」の一点張りです。
困ったAさんと私を含め、私の知り合いの不動産に特化した弁護士と3者で打ち合わせをしました。
弁護士曰く「現状の判例などを、ひも解くと、サブリース会社の立場は、借地借家法では、借家人と同等の立場です。大家さん側に正当事由がないと、解約できません。つまり、現状では、Aさんから解約できません!」というショッキングな回答を得ました。
しかも、こういう回答をしているのは、ある程度の大手サブリース会社です。こんなことを開き直って言ってくるんです。Aさんも当初は、東京都庁内の不動産相談窓口に行って来ますよとサブリース会社に伝えても「どうぞ、やって下さい。」と言われていました。完全なる確信犯です。
弁護士を含めた3者会談で、では、どうするかという話し合いが行われました。
裁判をしても、お金ばかり掛かり、勝ち目も薄いということなので、人脈を伝って、解決するのが、良いのではないかという結論に至りました。
そこで、いろんな人脈をつたって、半年後、ようやく解約の合意に至りました。
サブリースにはこんな、危険も潜んでいるんです。ご注意ください!