素人と思っていない素人が一番キケン!交渉を熟知した不動産のプロが語る『明暗が出た2事例』

今回は、同じ人からのご紹介案件を2つお話しします。ですが、片や10億円もの資産を『ふい』にしてしまったお話しです。

 

ご紹介者は、スイスの金融機関に務めるプライベートバンカー。

不動産というものは、窓口になる方の人間性次第で幾らでもお客様は損をします。

それが、10億円。

正直、笑えない話しです。

 

何があったのか?

どうすれば、そんなことが起きなかったのか?

 

ぜひ、知っておいてください。

金額の大小ではなく、チャンスをモノにできる人と、みすみす逃してしまう人の差にも通じるものなんですよ?

 

【 目次 】

お客様経緯①

大きな物件のネック

契約から引き渡しまで1年半!?

お客様経緯②

素人が一番キケン

お客様環境を整える

まとめ

 

お客様経緯①

紹介

財閥系企業の専務の奥様。

物件条件が、まず地域限定。それも赤坂。

ご予算は3億円。

「中古マンションを探して…」

 

結果から申し上げますと

見付けたものは最大手不動産会社が囲い込み物件として一般市場に売り出していない物件をご購入いただきました。

 

※囲い込み物件:行政では物件をデータバンク『REINS(レインズ)』に登録することを義務としているにも関わらず、登録をしていない≪違反営業行為≫の取り扱いをされている物件。

ネット掲載だけはされていますが、不動産会社が問い合わせても物件紹介を拒否される。

結果、成約が遅くなり易い。

 

成約まで時間を要すれば不動産会社は

「売れないので価格を下げましょう。」

と、お客様に提案します。

 

売るのが簡単になる価格や、物件の下取り業者に相場の半値近くで売るよう提案されるのです。

当初に出された査定金額を下回る、下取り業界者を提案された場合、要注意。

 

囲い込み物件をお客様にご紹介できることを

「カッコいい」とも「頼りになる」とも思う方がいます。

 

けれど、そうは思ってほしくありません。

勘違いをなさらぬようお願いします。

 

そう思うことが、結果、ご自身が売主の立場になった時に損を招いていることを、お忘れなく

 

囲い込み物件があるなら、やっぱり大手や地元に強い不動産会社に行くと思わぬ物件を掴まされている方もまた、多くお見受けします。

 

大きな物件のネック

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では、今回はどのような経緯で、どんな物件だったのか?

 

財閥系大手不動産会社の物件を紹介してもらえました。

その会社に勤めている知人に相談したことがきっかけでした。

知人も困っていましたが、渋りながらも紹介してくれました。

 

「実は、これから売り出す表に出てない物件があるには、あるんですよ…」

「ただ、内装費がやたら掛かるんですけど、それでもいいですか?」

 

おいおい、業界の人間がたじろぐって、どんだけだよ…?

そう思いながらも紹介を受けたのです。

 

内装費で、これ?

…確かに高額。

 

物件価格だけで飛び付いて良い物件ではありません。

それをお客様が飲めるとの回答だったので購入申し込み手続きへ。

 

けれど囲い込み物件なので、私が仲介に関わることは当然に先方企業が許してくれません。

 

まぁ、これはどうしようもないよね…

ここで取った決断は、私が身を引くこと。

 

こういう業界の慣習は、ゴネても良い結果には繋がらないんですよね。

だから、お客様と物件を扱う不動産会社を直接繋ぎました。

 

そうした経緯があって、本来買えないルートの物件を紹介してもらい、お客様は購入に至れたというわけです。

 

契約から引き渡しまで1年半!?

前倒し

紹介元のプライベートバンカーからは、私に間に入ってフォローしてあげてほしいとお願いされました。

折角のご縁。

本来ならば、お客様のご予算からすれば約900万円の仲介手数料のお仕事。

でしたが今回は、1/5の料金でお請けしました。

 

それも、先方不動産会社にお客様紹介料として交渉し、お客様への請求とならぬよう

結局、契約書を作らなかっただけで、買主様に行なう仲介サポートそのものをしました。

 

ところで、内装費用が高額になるって、幾らなのか興味ありませんか?

当初の見込み以上になったことに驚きました。

 

お客様のこだわりも強く、1億円掛けたらしいです。

お金というのは、在るところにはあるのですね。

 

もともとの物件事情もあり、その解決が終わった後に、内装については打ち合わせ開始。

打ち合わせにも時間を掛けたこともあり、なんと売買契約から引き渡しが1年半後になりました!

 

内装打ち合わせにフォローは不要でした。

まさに、忘れた頃に先方の不動産会社から連絡があり、お客様紹介料が振り込まれました。

 

この流れが、まさかあんな結末を引き起こすことになるとは…

 

お客様経緯②

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お客様は四国在住の方。

「東京のビルが欲しい。」

そのオーダーによりプライベートバンカーから再度、お声掛け頂きました。

 

予算は、10億円ほど。

エリアとしては、六本木近辺を指定。

 

今回は囲い込み物件ではなく、物件データバンク『REINS』に登録のあった物件

取り扱っている不動産会社は大手企業。

 

電話で問い合わせると

「ありますよ。」

普通の対応。

 

物件の販売状況、資料を入手しプライベートバンカーに紹介。

お客様も気に入ったとの返答。

 

お客様は香港に行っており、しばらく帰れない。

他に取られたくもない。

 

その結果、内覧は私とプライベートバンカーの二人。

写真など資料を揃え、お客様へ。

スムーズに購入申し込みの手続きに移ることになりました。

 

素人が一番キケン

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ここまでは、本当に順調でした。

 

不動産取引きというものは、企業ごとの色(クセ)というものが大事になってきます。

クセが業界では有名な大手企業。

 

「○○相手だから、お客様には満額で購入申し込みをするように伝えてね。」

「これがパターンだから。」

と、プライベートバンカーにアドバイス。

 

ここが運命の別れ道に…

 

このプライベートバンカーの担当者は、前職が国内金融機関に務めていました。

そこで、多少なりとも不動産に触れてきた(つもりの)ようで。

 

高額物件は価格交渉されるのが大前提と思っていたようです。

お客様は1円だって安く買いたいのは、誰だって同じです。

言うのはタダと思っています。

お客様の「交渉してほしい」と言われるままに、値下げが条件の購入申込書がプライベートバンカーを通じて私の手元に届きました。

 

「ダメだって言ったじゃん。通らないと思うよ?」

 

それでも、「申込書をもらってしまっているから先方に出してくれ。」と。

 

結果は、折り合いを付けるどころか、全く通らず。

購入申込書を送る前に他に申込者がいないことは確認していましたが、それにも関わらず返答は「一番手がいる。」の一点張り。

 

価格交渉するのが当たり前。

言うのはタダ。

これらの思い込みは、本当に捨てたほうが身の為ですからね?

 

例えるなら・・・

あなたが査定書に添付された事例物件にも目を通し、妥当な金額で売り出していたとしましょう。

 

「物件が高額帯だから交渉が当たり前」なんて言われたら、どんなお気持ちになりますか?

それも無根拠に。

 

…そうです。

不愉快ですよね。

そんな人に売る必要はないのですから、「二度と連絡が来ないよう断ってほしい」と担当者に伝えたくなりませんか?

 

それが今回でした。

 

もう取り付く島もないことをプライベートバンカーに伝えました。

 

分かっていたのに…

 

これにはお客様も激怒。

プライベートバンカーは、引っ込みがつかなくなったのでしょう。

 

出てきた答えが

「杉浦さん、今回は外れてくれ。」

 

一瞬で分かりました。

あぁ、『私が交渉に失敗した』ことになったんだな、と。

 

後に、物件を扱っている不動産業者に直接連絡を取ったことは、又聞きながら知りました。

 

一つ覚えておいた方が良いことがあります。

これだけ数多の不動産会社がありますが、横の繋がりは強く世間は狭いものです。

 

隠れて筋の通らないことをしますと、業界外の方であろうと情報は回るものです。

 

それ以降、5年以上経ちますが連絡は途絶えたままです。

その物件が購入できたかどうか、結末は知りません。

 

この業界は、成約になったかどうかではなく、筋を通せるか否かの情報の方が大事なのです。

 

お客様環境を整える

直接相談

予算内の好物件であり、不動産は縁もの。

 

お客様にきちんと納得いただける説明をしていなかった。

お客様と私が直接お話しできる環境を作っておかなかった。

これらにより、正直、こんなにも美味しい物件を逃がすことになるなんて…

 

説得の場面でいきなり「私、不動産のプロです!」

なんて登場しても、買わせたいだけの無理強いトークにしか聞こえませんからね。

 

プロに繋がず、ひとりで調整しようと動く人の怖さ。

 

それは…

真実は分からないままにされること。

だから対処が何もできなくなることです。

 

実際に業務をしていない人間が間に入ることで、非効率的な流れになるのは当然です。

とはいえ、紹介者のプライドも考えなくてはいけないのが難しいところ。

だからこそ、助言の念押し。

 

おそらく、本当に不動産実務に当たっている方ならしていることだと思うのですが…

交渉したらマズいと分かっている物件に対しては

「交渉をすることで折り合いどころか、即断絶も覚悟してください。」

「そのうえであれば私は頑張ります。」

と告げるものです。

 

単純に「がんばります!」の一言が、どれほどのトラブルを起こすことか…

お客様との信頼関係を取り戻せなくするのかを嫌というほど知っているからです。

 

まとめ

いかがでしょうか?

不動産が、担当者の人間性次第で幾らでも得も損も生むお話し。

 

基本は、実務をしない素人を窓口にしない。

素人と思っていない素人が一番キケン。

 

これを認識しておいてください。

 

大事なことは、実際に業務に当たっている人と直接繋がることです。

又聞きほど操作されても文句も言えなければ、真実も知ることができません。

 

ゆえに、手の打ちようも無くなります。

紹介元の方が同席しても良いです。

メールならBccに紹介元のアドレスを付けてもらうでも良いではありませんか。

 

とにかく、隠されない状況、裏取りできる状況をあなたが要求することが大切ですよ。


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【おとり広告が作り出す危険な副産物!不動産業界の実態と人の想い】

今回は、珍しく賃貸のお部屋探しでのお話しです。

 

通常、賃貸のご依頼はお断りしています。

幾度となくお仕事をご一緒している取り引き先からのお願いだったので請けたお話しですので、その点は予めご容赦ください。

 

皆さんは、物件情報は会社ごとに大きく違うのではないか?

そう思っているかと思います。

 

実際、大差はありません。

ですから、不動産会社を変えても結局、同じ待遇が待っているだけです。

 

不動産業界の実情を知る人からの紹介の場合、物件を探す本人が周囲の心配や配慮を無下にしたことで、人間関係を悪くすることにも繋がってしまうことがあります。

 

周りから配慮してもらえるぐらい応援や愛情を注がれている人ほど起こり易いかと思います。

情報収集をする際に、業界実態も加味すると宜しいかと思いますので、今回のお話しを参考にしてみてください。

 

今回は、日本屈指の有名なアイドルグループの方のお部屋探しでの事例を挙げながら、話しを進めたいと思います。

 

≪目次≫

①接するだけで価値がある

②ご紹介者が見ているものは、案件のその先

③ネット社会になった代償から回避

④『釣り物件』と『おとり広告』

⑤引っ越し時期と戦略

⑥住まいは、見なければ気付けないものがある

⑦紹介案件に共通すること

⑧大事に思われれば、最後は同じ

⑨今回、本当に伝えたいこと

 

接するだけで価値がある

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よくお仕事をご一緒している税理士さんからのお願いでご紹介を受けたことがきっかけでした。

 

普段、賃貸のお部屋探しは請けません。

しかし、最近でも事件が起きたように、アイドルの住まいは周りに知られると大変なことが起きてしまいます。

信用している人にしか頼めないこと。

 

私も、ご紹介者の人間性は仕事を通して分かっていますから、信用してくださった想いに応えたいと素直に思えました。

 

 

聞けば、お部屋を探すご本人は中学生の頃から芸能活動をしているので、なにぶん世間知らずなところもあるので心配でもある、と。

 

私と接すれば色んな話しにも触れることができ、少しでも世間を知ることも出来ると思っているとも、言葉を添えてくださいました。

本当に嬉しく思いました。

 

確かに、一緒にいれば会話の中で業界のことや色んな仕事の仕組み、雑学的な話しは出ます。

そこからの読み解き方や考えていることなども、何気に口に出るものです。

 

それを、『学びになる場』と評してくださる視点にも、ご紹介者からご本人への愛情を感じますよね。

 

ご紹介者が見ているものは、案件のその先

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ご紹介者は、この案件で見越しているものも正直に教えてくださいました。

 

ご本人が、ゆくゆくは独立して活躍できるようになりたいと思っていること。

 

その為には、私の人脈、その質の高さが後々、必要になると思っていること。

見知った仲であれば、タイミングが来た時にお願いし易いこと。

 

私との顔合わせも兼ねたお仕事依頼である、と。

きちんと目的を話してくれることもまた、信用されている証しだと思います。

ですから、悪い気は一切しなかったですし、むしろ理解と納得がありました。

 

目論見というと隠しているものを感じて腹黒い印象の言葉に聞こえます。

相手にきちんと伝えられるものになれば、それは≪目的≫になるので伝え方さえ間違えなければ、聞いている側に共感さえ覚えさせます。

 

このご紹介者には、それを感じました。

持つべきものは応援者ですね。

 

そういった方を身近に作れるというのも、本人は自覚しているのか分かりませんが魅力という才能の一つなのかもしれません。

 

 

ネット社会になった代償から回避

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物件探しの第一歩が、不動産屋さんへの来店からネット検索に変わりましたね。

情報が手に入り易くなったことは喜ばしいことです。

 

ただ、どんな業界も情報過多になっています。

時には惑わされたり、正しい情報を得られなくなるのがネット社会の代償でしょう。

 

見分けや聞き分けの為の情報集めを意識しておくことが大事になってきました。

 

情報は「担当者だから」言っていることをそのまま信じるのではなく、自分の味方であることをきちんと判断することから始まると、私は考えています。

 

物件情報を載せているから話しを聞く。

これには警鐘を鳴らしたいと思っていることは、お伝えしておきます。

 

今回は、このネット社会の代償にご本人が影響されてしまったこともありました…

 

 

 

ご依頼案件の予算は、賃料14~15万円。

独り暮らしにしては十分だと思います。

 

それでも、設備なども含めて物件条件へのこだわりが強ければ、予算は幾らあっても足りなくなるものです。

 

何十件と物件をご紹介させて頂きましたが、こちらからの物件提案には興味を示してくださることはありませんでした。

 

「ネットで見付けた」と、何度もネットに掲載された物件ページURLを添付したメールが来ました。

これ自体は、そこまで珍しいものではないでしょう。

私も、ご本人の好みをより共有し易くなりますので、有り難いと思いました。

 

…ただ、ついには100件を超えてしまったというのが大変でしたね。

 

都度、すべてを調査し不動産会社に確認の電話をしましたが10分の1も実際には存在しない物件でした。

 

これもまた、珍しい話しではないのが不動産業界の実態なのです。

驚かれますよね?

 

『釣り物件』と『おとり広告』

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ネット掲載はされていても、こうして実際には募集していない物件のことを『釣り物件』、『おとり広告』と言います。

 

最近ではドラマで存在を知られることも多くなりました物件データバンク『REINS(レインズ)』。

行政が入居募集中や販売中の物件登録を義務付けた指定データバンクです。

これが、不動産業界のルールです。

 

それでもルールを無視する不動産会社が、まだまだ多く存在します。

 

どんな大手不動産会社であっても、支店によってルール違反をしています。

数年前には、週刊ダイアモンドが社名をそのまま公表し、正確な違反物件数の数字まで掲載したぐらいです。

 

 

こういった行為は、とにかく集客して来店してもらい「すでに決まってしまった」、「○○な不都合が実はあるからオススメしない」などの口実で他の物件をオススメします。

 

物件情報を頼って複数の不動産会社を回るのなら、信用できる担当者を探そうとして複数の不動産会社に足を運んだほうが得られる情報も、人の目利きも養われるというものです。

 

社風や人間性は、物件を決めた後の契約内容や物件引き渡しまでのやり取りで嫌な思いをすることもあれば、とても満足のいく接客を受けられるがどうかに影響します。

 

入居募集を実際にしていないものはしていない。

物件情報料に、会社ごとの差は余りない。

 

この現実を踏まえ、どうするか考えることをオススメします。

 

賃貸のお部屋探しをする不動産会社が言ったらアピールに聞こえるのでしょうね。

私は賃貸のお部屋探しをしない身として、真実を元に進言させて頂きます。

 

 

引っ越し時期と戦略

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興味を持った物件が10分の1と言っても存在する物件もありました。

 

その物件たちも、この話が1月~2月という業界の繁忙期だった為、問い合わせてもほとんど決まってしまっていました。

 

賃貸の退去予告は一か月前です。

連絡を受けたら、少しでも空室期間が出ないように、退去予定の物件も直ぐにネット掲載します。

 

ですから、やっと募集中の物件が見付かったと思っても「内見可能予定日は3月中旬になりますね。」という結果になってしまうこともありました。

 

この時期は毎年、大学合格者や就職予定者が集中します。

その競争率の凄さは、内見せずに決めていく方の多さが物語っているほどです。

 

紹介する私たちも大変ですが、色んな理由があるにせよ決めなければならないお客様たちは本当に大変だと思います。

 

時期をズラすのか、見ずに決められるほど物件を見慣れておくのか。

こういった戦略も、予め決めておくのが良いですよ。

 

住まいは、見なければ気付けないものがある

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どこの不動産会社でも言っていることだとは思うのですが、住むための物件ならば、現場に行かなければ分からない魅力があります。

 

頭の中で思い描いていた自分好みとは違う、物件を見た時に初めて気付く本当の自分の価値観や優先順位が明確になることを、ぜひ、知っておいてほしいと思います。

 

「前回の引っ越しで分かっている」と言われましても、その何年間かで価値観の微妙な変化が必ずあります。

昇進、スキルの向上、交友関係、実体験など。

 

変わっていないなら引越ししなくて済むわけですから。

引っ越しの為の物件探しは、ぜひ、そういった自分の変化や成長もまた楽しんで頂けましたら、この業界に携わっている身としては嬉しいものです。

 

紹介案件に共通すること

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ここまで不動産業界の実態や動き方、ちょっとした楽しみ方をお話ししてきました。

本筋に戻しましょう。

 

物件探しでこだわったこと。

ちゃんと募集ルールを守った会社は、対応もきちんとしてくれる傾向にある。

 

今回、最も優先しなければならないことは、個人情報を守ってくれることです。

そこを考えると、おとり広告をするような不動産会社に足を運ばせないようにするのも仕事の一つだと認識していました。

 

物件条件、扱っている不動産会社の信用性などを加味して「似たような物件ならあるよ」と送っても結局、興味を示して頂けませんでした。

 

ネット掲載では室内写真も載っていますから、募集図面だけの情報では見劣りもしてしまうのでしょう。

 

掲載しています他のコラムの事例でも挙げていますが、相続事前対策での不動産の買い替えも同じです。

形から入ってしまうと、本来、最重要視しなければならないことが見えなくなってしまうことがあります。

 

ご紹介者である税理士さんからも、この点の再認識のフォローや説明をしてくださったという連絡もありましたが、それでも新生活への期待感には勝てなかったようです。

 

紹介者によるフォローの後も、変化はありませんでした。

メールに添付した物件が全くと言っていいほど見れなかったことから、ご本人も嫌になってしまったのかもしれません。

 

レスポンスの反応が芳しくなくなってしまいました。

 

いくらご紹介と言えど、無理強いは良くありません。

ご本人に「直接、掲載している不動産会社に連絡したかったら、やり取りしても良いよ。」と伝えました。

 

「けど、個人情報を守れなくなる可能性は大いにあります。紹介してくれた方も含めて、周りの心配は、そこだよ。」と、せめて周りの方々の気持ちは心に留めておいてほしいと思いました。

 

一度、他の会社に行くなら再度お願いされることは期待しないほうが良いと思っています。

だから、せめて私にできることは、言葉を添えるぐらいです。

 

少しでも不動産業界の怖さを知っている方がご紹介してくださる時の気持ちは、みなさん同じです。

 

「少しでも嫌な思いをしてほしくない。」

「少しでも多く、気持ち良い想いで新しい生活を迎えてほしい。」

 

とくに芸能人、それも若い女の子ともなれば尚更でしょう。

身の危険だって思い浮かべてしまいます。

心配で仕方ないはずです。

 

「守ってあげてほしい」

言葉にされなくても伝わってきていました。

 

 

大事に思われれば、最後は同じ

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ご本人は、物件を掲載している不動産会社と直接やり取りすることを選びました。

 

そこからの詳細は知りませんが、どんな不動産会社が最後に携わったのかの結果だけは、ご紹介者が筋を通してご報告くださいました。

 

紆余曲折があったようです。

最後は、大手の賃貸専門会社の重役が担当して部屋は決まったそうです。

 

それでも結局は、「この中から選びなさい。」と言われて選ぶ流れになったそうです。

 

他決とは言え部屋が決まり、案件は収束しました。

しかし後日、そこまでの事情を知ったご本人のご両親から謝罪がありました。

 

「本当に失礼なことをしてしまったと伺いました。」と。

愛情をもって接している方ならば、ご紹介者が何を想い、何を見通し、何が最もご本人の為になるのかが理解できます。

 

そのうえで、私を紹介したからこそ、親として筋を通したかったのだと思います。

 

これは、年齢による経験の差だと思っています。

ボタンの掛け違いです。

 

紹介を受けることの意味合いを、若くして心でも理解してほしいと思うのは我がままです。

自分で決めていることをしてみたくもなるでしょう。

 

それでも、見放さない方が傍にいることが分かっていれば、自分が身を引くことで分かること、紹介者の想いが通じるきっかけも生まれますよね。

 

 

今回、本当に伝えたいこと

いかがでしたでしょうか?

『不動産業界の実態と人の想い』

 

おとり広告、釣り物件の多さ。不動産業界が忙しい時期に、これらが最も増えます。

来店への誘致目的で、人間関係に様々ないきさつを作ってしまうことがあります。

 

この問題の本質は、不動産会社の運営方針ではありません。

 

物件オーナーが、自身の物件状況、管理会社とのやり取り、募集委託先の不動産会社に対して放置し過ぎていることです。

 

だから、おとり広告に使われていることにも気付けません。

空室期間が無いようにしてほしい、賃貸経営を安定させたい、将来の不安を感じたくない。

 

それならば、きちんとルールを守る不動産関係企業にのみお金が支払われることで、愛情ある企業の存続を守る環境づくりを、一人ひとりの不動産オーナーが行なっていくことで実現していきませんか?


相続税を安くできない?不動産投資7つの罠:その2.大手仲介会社の実情~囲い込みの恐怖~

弊社は宅地建物取引業の免許を持っているので、当然に不動産売買仲介業もやっています。
売り側も買い側の仲介もやります。
時に買い側の媒介契約を結んで物件を探す時に、「囲い込み」をやっている仲介会社に出くわします。
レインズ(不動産事業者しか見れないデータベース)で物件を検索して、売主側の仲介会社に電話をして物件がまだ、販売中かどうかの確認をするのですが、販売中であるにも関わらず

「あー、その物件は買付が入り、終了しました。」

という返事をもらうことがあります。

利益を独占したいために販売中でも売れたことにしてしまう

どういうことか?大手仲介会社は、売り側からも買い側からも仲介手数料を取るようにとの指示が会社の上から出ます。
たとえば、その大手仲介会社に売り出し物件があり、自社の販売網だけで売却することを考えるわけです。
決して外部の仲介会社と協力して販売しようとはしないわけです。
つまり、利益を独占しようとするわけです。
そうすると売り側と買い側、両方から手数料が入る、いわゆる、両手ビジネスが成立するわけです。
この考え方だと決してお客様に顔は向いてませんね。
会社の方に顔が向いているわけです。

手数料収入を得るために嘘の誠意を3ヶ月見せる

もっと、酷いことをやっている場合もあります。
大手仲介会社は、専任媒介契約を取れるとそれだけで
担当者の給与査定がアップするところがあります。
ですから、売主さんになるべく高い金額を伝えて専任媒介契約を結ばせようとします。
一度、結んでしまったら、鋭意販売努力をしているふりをして、3か月ぐらいが経過した後に、「これだけ広告を打っても売却できないので、値段を下げて売ってしまいましょう。」と買取を専門にしている不動産会社に売却します。
そうするとその時点で売り側・買い側から仲介料が入る両手ビジネスになります。
更に、その不動産を購入した買い取り専門の不動産会社の販売の専任媒介契約を結んで、そこでも両手ビジネスをして、3%×4回を実施し、計12%の仲介料をせしめるという阿漕なことをやっています。
私も何度もそういう場面に出くわしています。
先日も某大手仲介会社の囲い込みに会いました。
私が販売の確認電話を大手仲介会社にしたところ「既に終了しました。」
との返答を得たのに、買主様に直接電話してもらったところ、「販売中です。 」と返答をもらいました。
ワールドビジネスサテライトや日経ビジネスで「囲い込み」の特集が組まれて問題視されています。
こんなバカげた商売のやり方を是非、やめたもらいたいです。
一番損をするのは、消費者なのですから・・・。